某掲示板の情報に触発されて、新しい投資配分方式を2日間掛けて実装&シミュレーションしてみた。
これまでの自動購入では回収率による傾斜配分のみだったが、
バンクロール×N%を期待配当として均等配当配分の要素を取り入れてみた。
期待配当は候補馬のパターンによってもレート変動させるが基本は均等配当配分計算の流れ。
この新ルーチンの算出した投資金額と、これまでの傾斜配分の金額を按分して投資金額を決定するロジックだ。
2021年8月1日から2022年4月6日までのフォワードテスト結果で購入シミュレーションしてみる。
※現在使用している予測モデルの最終更新が2021年8月1日で、以降は予測モデル変更をおこなっていない。
三連単の配分をちゃんと見たかったのでスタート時のバンクロールは1000万円にしてシミュレーション。
※初期バンクロールが少ないと期待配当が少なくて三連単のオッズが高いところは100円しか賭けないのでバンクロール多めのシミュが良い。
■購入シミュレーション結果
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
中央競馬 | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 2276 | 122,070 | 148,142 | 26,072 | 15,416,120 | ▲ 247,700 | 34.09% | 121.3% | 693.3% |
複利 | 2276 | 2,398,590 | 2,567,827 | 169,237 | 180,950,000 | ▲10,428,300 | 34.09% | 107.0% | 3951.8% |
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
地方競馬@ 門別/名古屋/金沢/高知/佐賀 | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 2967 | 88,362 | 105,567 | 17,205 | 9,650,550 | ▲ 194,400 | 23.66% | 119.4% | 610.4% |
複利 | 2967 | 1,197,630 | 1,260,570 | 62,940 | 87,597,600 | ▲ 7,270,700 | 23.69% | 105.2% | 1967.4% |
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
兵庫競馬A 園田/姫路 | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 1181 | 99,396 | 115,449 | 16,053 | 6,000,820 | ▲ 221,600 | 31.07% | 116.1% | 289.5% |
複利 | 1181 | 249,333 | 268,218 | 18,885 | 13,251,950 | ▲ 1,163,500 | 30.99% | 107.5% | 323.0% |
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
南関競馬B 大井/浦和/船橋/川崎 | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 2008 | 119,808 | 157,725 | 37,917 | 36,252,460 | ▲ 353,700 | 28.18% | 131.6% | 861.3% |
複利 | 2008 | 353,993 | 446,418 | 92,425 | 59,304,440 | ▲ 4,489,940 | 28.23% | 126.1% | 1955.9% |
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
岩手競馬C 盛岡/水沢 | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 802 | 59,999 | 70,286 | 10,287 | 3,115,140 | ▲ 179,500 | 22.06% | 117.1% | 182.5% |
複利 | 802 | 56,149 | 66,125 | 9,976 | 3,903,560 | ▲ 242,100 | 22.06% | 117.7% | 180.0% |
モデルタイプ | 配分方式 | 運用モード | 対象レース | 1R平均投資 | 1R平均回収 | 1R平均損益 | 1R最大利益 | 1R最大損失 | 1R勝率 | 1R回収率 | 全期間回収率 |
帯広ばんえいD | 均等配当改+傾斜 | 単利 | 1207 | 104,179 | 137,383 | 33,204 | 13,684,910 | ▲ 282,100 | 31.31% | 131.8% | 500.7% |
複利 | 1207 | 393,541 | 457,300 | 63,759 | 75,478,060 | ▲ 2,539,300 | 31.15% | 116.2% | 869.5% |
■結果総括
中央競馬/地方競馬@/南関競馬B/帯広ばんえいDについては、うまく複利の発火点に到達している。
兵庫競馬Aと岩手競馬Cは未達。レース数が少ない上に成績も悪いのであまり買わないほうが良いのかもしれない。
地方@南関B帯広Dは複利発火しているが、地方競馬は売上が小さいので(特に帯広の売上が少ないし南関でも枠連枠単売上は少ない)、この金額だと天井コツンする気がする。実際はここまでの金額を賭けられることは無いと思う。まだ券種別票数による投資金額の上限制限は実装していないのでそろそろこの機能を実装してから再度シミュレーションするほうが良い。
馬券フィルターは過去結果で最適化しているので、未来の実戦ではここまでのパフォーマンスはない。当然ながら単利モードでの1Rあたりの平均回収率は実戦ではこれより下がる想定だが、仮に10%低下したとしてもまだ耐えられる。
地方@南関B岩手Cはレース勝率が少し悪い。できれば3割は勝ちたいところだが地方@は金沢高知門別あたりがあまり点数を買えないので勝率を上げにくいと思う。岩手は元から諦めている。
均等配分方式で算出した側の投資金額の按分率を増やすことで、勝率を上げることはできる。
※ただし回収率は落ちるのでバランスが重要。
上記結果を踏まえて
これまで均等配当方式の投資シミュレーションでは回収率が大幅に下がるので全く使えなかったが、今回の新方式でかなり改善されたので、4月7日から新投資配分方式での試験運用に入ることにする。
※試験運用での開始バンクロール金額は30万~50万くらいにして暫くの期間デバッグする。
※兵庫Aと岩手Cは、バンクロール金額1/3程度にして様子見する。多分負けると思う。
posted by ギャンブルエンジニア at 07:07|
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